先日、とても印象的な出来事がありました。
あるお客様がご来店くださり、
お悩みをうかがいながら、石を一緒に探す時間を持ちました。

当店では、「石の意味」だけを見て選ぶことはしません。
意味はあくまで“人間がつけたラベル”にすぎないからです。

石が本来持っているエネルギー。
そして、その方の“根底にある課題”や“変化の準備”に反応する石。
それを感じ取りながら、「今、必要な子」をご提案するようにしています。

今回も、やはり選ばれたのは
意味だけではたどり着けない、
“本質”に触れてくるような石でした。

それが、この子――
メタモルフォーゼス。

まっさらで、まぶしくて、
だけどどこか“すべてを知っているような安心感”をまとったこの石。

お客様が不安になったとき、心が乱れたとき。
この子は静かに、でも力強く、こう伝えてくれるのだそうです。

「その場所に、いなくてもいいんだよ」

「あなたは、あなたでいていい」

ご本人も「これがいいです」と、
まるで自然な流れのようにお迎えを決めてくださいました。

そして最後に、
「大切にします」
その言葉を聞いたとき、
石も、私も、すごくほっとしていた気がします。

メタモルフォーゼスは「変容の石」と呼ばれます。
でも、それは無理に変わることではなく、
「本当の自分に戻っていく」プロセスなのかもしれません。

そんな大切な瞬間に立ち会わせていただけたこと、
そしてそのお客様の誠実さと優しさに、心から感謝しています。

石が導く場所に、間違いはない。

そう、あらためて感じた一日でした。